姜子牙 — 原典『封神演義』
データ全100章 · 完結
映画『姜子牙』は、明代の古典小説『封神演義』(全100回)に着想を得ています。作者は許仲琳とされます。殷(商)王朝の滅亡と、周の興隆に伴う神々、仙人、妖魔の戦いを描く物語で、姜子牙はその中心人物です。
誕生と刊行
小説の姜子牙(姜尚)は、崑崙山の元始天尊の弟子です。老年になって人間界に送られた彼は、まっすぐな釣り針で渭水のほとりに釣り糸を垂れ、運命が訪れるのを待ちます。周の文王に見出されて軍師となり、九尾の狐に取り憑かれた妲己を寵愛する殷の紂王に対し、周の軍を率いて戦います。
戦いの終わりに、姜子牙は封神を執り行い、戦死した英雄たちに天界の位を授けます。この小説によって、中国の多くの民間の神々の物語が定まりました。
ドンファ版との違い
映画は小説が終わるところから始まります。描かれるのは、原作の落ち着いた軍師とはかけ離れた、迷いにさいなまれる堕ちた姜子牙です。狐の妖も単なる悪ではなく、無実の少女と結びついた存在になっています。何より映画は、天の秩序と姜子牙の師を曖昧な力として描き、戦いを天命の成就とする小説とは対照的です。
反響と人気
『封神演義』は四大奇書には数えられないものの、中国を代表する大衆小説のひとつです。京劇から実写映画、漫画まで、数えきれない作品を生みました。「太公望の釣り、望む者が掛かる(姜太公釣魚、願者上鉤)」という言い回しは、まっすぐな釣り針の逸話から生まれ、ことわざになっています。
豆知識
- この小説は『ナタ』シリーズの原典でもあり、『姜子牙』と同じ世界観を共有しています。
- 2023年には烏爾善監督の実写映画『封神 Part1:朝歌風雲』も小説を映画化し、黄渤が姜子牙を演じました。
- 藤崎竜の漫画『封神演義』は小説の大胆なアレンジで、姜子牙(太公望)が主人公です。
個人的な感想
小説は長く入り組んでいて、登場人物は数百人、術比べの戦いは繰り返しが多めです。それでも、アイデアと忘れがたい人物にあふれています。彩条屋の映画が好きな人にとっては世界観の鍵であり、姜子牙、申公豹、妲己が何者かがわかります。
こんな人におすすめ中国神話に興味がある人や、『ナタ』『姜子牙』のファンで原典に遡りたい人に。
— Spidermas(Donghua Fan)
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