天官賜福 — 墨香銅臭の原作小説
データ全244章 · 完結

『天官賜福』は、墨香銅臭が2017年6月16日から2018年2月25日まで晋江文学城で連載した3作目の小説です。本編244章と番外編8章で、神となった元皇太子で、二度も天界から追放された謝憐が、信徒ひとりいないまま三度目の飛昇を果たす物語と、八百年もの間彼を待ち続けていたかのような恐るべき鬼王・花城の物語を描きます。
誕生と刊行
『人渣反派自救系統』『魔道祖師』に続き、墨香銅臭は本作でスケールを一段と広げました。『天官賜福』は信仰と転落、そして献身の物語で、現在の怪異事件と、仙楽国の滅亡をめぐる長い回想が交互に語られます。謝憐は異色の主人公で、廃品を拾って暮らす落ちぶれた神でありながら、失ったものの大きさにもかかわらず揺るがない優しさを持ち続けています。
書籍版はまず2021年2月から台湾の平心出版で全6巻が刊行され、2023年には中国大陸で全3巻の新修訂版が出版されました。英語版は2021年12月からSeven Seasより全8巻で刊行され、タイ語やベトナム語など多くの言語版もあります。
単行本の表紙
書籍版全6巻。
第1巻
第2巻
第3巻
第4巻
第5巻
第6巻
ドンファ版との違い
2020年10月31日にビリビリで始まった絵夢(Haoliners)のドンファ版は、この10年で最も美しい映像化作品のひとつです。序盤のエピソードを忠実に描いていますが、現時点で映像化されたのは原作の一部にとどまります。『魔道祖師』と同様、原作でははっきり描かれる謝憐と花城の関係も、アニメではほのめかされるだけです。原作では天界の神官たちの間のユーモアがずっと豊かで、謝憐の若き日をめぐる回想もはるかに長く描かれています。
反響と人気
『天官賜福』は墨香銅臭の最も野心的な作品と評されることが多く、英語版は好調な売れ行きを見せ、シリーズは世界の耽美文化で最も人気のある作品のひとつになりました。長い不確実な時期を経て、2023年に中国大陸で正式に出版されたことはファンに歓迎されました。
豆知識
- タイトルは、旧正月に門に貼られる伝統的な吉祥句「天官賜福(天官が福を授ける)」に由来します。
- 花城は、彼の伝説のひとつにちなんで「血雨探花」の異名を持っています。
- 翟瀟聞と張凌赫主演の実写ドラマ『Eternal Faith(天官賜福)』は2021〜2022年に撮影されましたが、今も放送されていません。
- 謝憐は三度飛昇したことで、物語の冒頭では天界の笑い者になっています。
個人的な感想
墨香銅臭作品で最も心を揺さぶられた小説です。類まれな優しさを持つ謝憐、魅惑的な花城、そして2人の過去を少しずつ明かしていく作者の手腕は見事です。序盤はややゆっくりで、天界には登場人物が多いものの、仙楽国をめぐる長い回想は耽美文学屈指の美しさです。
こんな人におすすめ献身の物語が好きな恋愛・ファンタジー読者と、続きを知りたいドンファファンに。
— Spidermas(Donghua Fan)
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原作者墨香銅臭(MXTX) 墨香铜臭耽美の控えめな女王