一人之下(The Outcast) — 米二の原作漫画
データ21巻以上 · 連載中

多くの修練ものドンファと異なり、『一人之下 the outcast』の原作は小説ではなく漫画です。天津の動漫堂で米二が生み出した『一人之下』は、2015年2月26日からテンセント動漫で連載されています。物語は、平凡な大学生・張楚嵐の祖父の遺体が盗まれ、謎の少女・馮宝宝が彼の前に現れるところから始まります。
誕生と刊行
米二が描くのは、道教や仏教、民間の術によって「炁」を操る「異人」たちが密かに暮らす現代の世界です。都会のアクション、シュールな笑い、そして壮大な歴史絵巻が融合し、戦いの背後には「三十六賊」と1944年の「甲申之乱」をめぐる過去が隠されています。当初はシンプルだった絵柄も、エピソードを重ねるごとに迫力を増していきます。
単行本は2016年8月から浙江人民美術出版社で刊行され、21巻を超えています。日本語や英語など、複数の言語に翻訳されています。
単行本の表紙
書籍版の第1巻から第12巻まで(既刊21巻)。
第1巻
第2巻
第3巻
第4巻
第5巻
第6巻
第7巻
第8巻
第9巻
第10巻
第11巻
第12巻
ドンファ版との違い
2016年7月に始まったドンファ版は、漫画をほぼコマ単位で再現し、同じユーモアを保った、屈指の忠実な映像化作品です。それでも漫画版はアニメより先を進んでおり、ドンファでまだ描かれていないエピソードを含んでいます。また漫画版は、アニメで時に短縮される道教哲学をめぐる対話や歴史の細部により多くの紙幅を割いています。
反響と人気
『一人之下』は最も評価の高い中国漫画のひとつで、Bangumiでは中国作品として非常に高い8点を記録しています。中国の漫画がウェブ小説に頼らずとも独自の世界を生み出せることの証として、しばしば挙げられます。6期にわたるアニメ、実写ドラマ、多数のグッズを生み出しました。
豆知識
- 作中の「き」は「气」ではなく、道教の文献で使われる古い字形「炁」で書かれます。
- タイトルは「一人之下、万人之上(ひとりの下、万人の上)」という慣用句に由来します。
- 龍虎山で開かれる大会「羅天大醮」は、ファンに人気の高いエピソードのひとつです。
- ファンは米二を「二叔(二おじさん)」の愛称で呼んでいます。
個人的な感想
私の一番好きな中国漫画です。世界観は独創的で、馮宝宝から王也まで登場人物は魅力的、笑いもバトルも同じくらい冴えています。米二の真骨頂は、迫力ある戦いと、中国の伝統や歴史への本物の考察を結びつけるところにあります。序盤はやや粗削りですが、作品はどんどん良くなっていきます。
こんな人におすすめ仙侠を知らなくても、都会のアクション、ひねりの効いた笑い、中国の神話が好きなすべての人に。
— Spidermas(Donghua Fan)
原作者米二(ミー・アル) 米二現代道教マンガの名手